中国の春秋戦国時代は結構逸話にあふれた時代として描かれています
そもそも春秋戦国時代とは周王朝が衰退する~秦王朝樹立までのことを言います
紀元前のお話です!
今話題の漫画のキングダムは戦国時代のお話で2000年以上前のことです
春秋時代は周の首都を東遷してから晋が趙・魏・韓の三国に分裂するまでの時代
戦国時代はそのあと秦が中華を統一するまでの時代をいいます
春秋時代は戦国時代よりもちょっとのんびりしていますが、それでも国が興り滅びを繰り返しています
有名なのは孫子ですね孫子は孫武とも孫臏ともいわれていますがどうも孫武ということで落ち着いたようです
この時期にいわゆる呉越同舟・臥薪嘗胆という4文字熟語ができています
この二つの熟語はともに復讐のお話です
そもそもは楚の国の大臣の息子で父と兄を甘言によって殺された伍子胥と呉の国での王位の継ぎ方から始まっています
伍子胥は父と兄を殺された恨みを呉の力を借りて晴らそうとします
呉の国でも王位継承んい問題があり直系で本来継ぐべきだった公子光が当時の王にとって代わろうと狙っています
その光に取り入って楚を打とうと伍子胥が策を練って、その策の一環にかの孫子を登用して現王を内倒しさらに結局楚を討ちます
楚は首都を陥落しますが秦の力を頼って勢力は持ち直します
その際に楚の大臣が秦王を説得した際に秦王が詠んだのが「無衣」の詩というエモい詩です(興味のある方はネットで調べてみてください)
父を殺した王の墓を暴いて鞭打ったとありますので、その恨みを深さがうかがえますが
先の記事でも話題にしましたが、決して良い結末にはならないものです...
呉はその時の王闔閭が隣接する越との戦いで負傷した傷が原因で亡くなります
その子夫差が王位を継ぎますが薪の上に寝てその恨みを忘れないようにします
これに対してかの伍子胥さんはそんなことをしないと忘れるような恨みなのかとちょっと馬鹿にしたような態度をとります
それでも夫差は越を討ち越王勾践をとらえます
越王勾践には優れた参謀の范蠡がついており下僕として夫差に仕えてでも復讐の機会を狙うべきですとの進言の通り仕えてやがて国に帰れます
帰ってからは苦い肝をつるしてそれを舐めて恨みを忘れないようにしていました
この夫差と勾践のやったことが臥薪嘗胆という四文字熟語になっています
その時にかの伍子胥は范蠡の恐ろしさを知っているので、いさめるのですが、馬鹿にされていると知っている夫差に殺されてしまします...
その後、国力を復活させた越に呉は滅ぼされてしまいます
この中の悪い国、呉と越が同じ船に乗るということが呉越同舟という四字熟語になりました
とにかく復讐はすると決して良い結末にはならないということですね!
無衣の詩
夫差
勾践